碓氷バイパスの事故

国道18号線碓氷バイパスの群馬県側から長野県側に下った地点で大きな事故が起きました。
この道路、トラックドライバー当時にはよく通りました。
3桁は往復していると思います。大体の事故地点も脳裏に浮かびます。
峠の頂上から長野県側に下った地点で、長野県側からは登坂車線があります。
当時は有料で料金所があり、ほんとうは加速したままで上りに入りたいのですが、停止からの坂道、空車でも、いきなりの登坂車線です。
登坂車線があると言うことは、かなりきつい上下です。
当時、この碓氷峠を抜けるには群馬県側からの上りはフル積載の総重量20トンだと3-4速ギヤで速度30-50㎞/h程度で上ります。
恐いのは下りです。
事故が起きた地点辺りの下りは、やはり低速ギヤで排気ブレーキ(中型車以上装備)を掛けながら、出来るだけフットブレーキを使わずに下ります。
速度的には、やはり50km/h程度です。
フットブレーキを多用すると、ブレーキライニングが焼き付きを起す場合があります。
こうなるとブレーキは全く利かなくなります。
箱根バイパスには、こう言う状況に備え、土でノコギリ状にした待避所があります。
万が一のときには、ここに突入するのです。
今回のドライバーは経歴を確認してみると、峠の経験がほとんど無いですね。
ガードレールを突き破っているので、下りで加速が付いて、かなりの過重が掛かったのではないでしょうか?
ガードレールに突入したときは、左が浮いていた状態だったようです。
最初に左ガードレールにぶつかり、跳ね返され、この時点ではガードレールが脱落を防いでいます。
その後も加速を続け、右に滑落ですね。もう、こうなると防ぐには山肌しかないですね。
まだ、原因は分かっていません、特に足回りの車両整備がきちんとなされていたのかも不明です。
このバス会社は人件費をケチっているので、当然整備費用もケチっていると考えられます。
まともに整備はされていないと考えられますね。
ツアーなどでバスに乗りますが、乗って暫くするとドライバーの上手い下手が手に取るように分かります。
特に峠の上り下りでは、よく分かります。思わず右足に力が入るときもありますね。
乗用車もそうですが、車はいかに上手く停止出来るのかです。ここで技量が分かります。
路線バスは立ち客もいるので、多くのドライバーは上手いですね。
でも、何年やっていても下手くそは下手くそです。

小泉の規制緩和で雨後タケノコのように現われたバス事業者、命を乗せて走るバスやタクシーは、やはりそれなりのきちんとした運行が出来る会社が必要だと思います。
正社員などの正規雇用はいなくなり、派遣やバイト、パートなどの臨時雇用ばかり、高齢者は再雇用として半分の人件費で雇い、労働者にとってはマイナスの事ばかりです。
小泉が日本を狂わしてしまったのです。何を今更ヌケヌケと原発反対だ!!!

亡くなられた多くの前途ある若者達のご冥福をお祈り申し上げます。


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