燃料電池

最近話題の燃料電池ですが、燃料電池自動車は開発されています。
価格は1千万を超えるので実用化にはまだまだです。
さて、燃料電池とは何でしょう。
皆さん、小学校の時に水の電気分解をしたことがあると思います。
水を電気分解するのに電気を使います、分解された物質は水素と酸素です。
元素記号で書くと水素はH、酸素はOです。
燃料電池はこの逆のことをします、水素と酸素が化合するときに電気を発します。
1800年代初めにこの理論は発見されました。


実用化は1965年ジェミニ5号が初めてでした。スペースシャトルにも搭載されてます。
現在、電気は発電所で作られ各家庭や工場、ビルなどへ配電されていますが、原料
の化石燃料を100とした場合、末端まで来る間に65%のエネルギーがロスとなって失
われています、火を燃やし水を蒸気に換え、蒸気の力で大きな発電用タービンを回し
ますが、ここで60%の熱ロスが発生し、高圧線を通り、また変圧器で電圧を下げて家
庭へ配電させるので途中の熱ロス、電磁ロスなどで5%が消えていく訳です。
これが各家庭へ燃料電池が据え付けられることによって、ロスが20%と少なく、資源
の有効活用に繋がります。
携帯電話の電池まで燃料電池が開発されています、ノートPC、デジタルカメラなど充
電池は近い将来消えていくでしょう。電気が弱くなったら燃料のメタノールを入れるだ
けです。
電力用の問題点は燃料となる水素の確保です、自然界には存在しません。水素製
造のために原子力や火力を使っていたのでは本末転倒です、水力発電、風力発電、
太陽光や地熱などの自然エネルギーを用いるかメタンやプロパンに含まれている水
素を取り出すことが考えられます。
あと一つの大きな問題、触媒です、現在白金が使われています、この物質に変わる
安価な触媒の発見開発が是非とも必要です。
日本は海に囲まれています、国家的事業として燃料電池に取り組んで、外国頼りの
化石エネルギーや危険な原子力から一日も早い脱却を目指すべきです。海には無
尽蔵の水素があるのですから。


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