T98-NEXTで作るPC-98仮想空間 往年の国民機NEC PC-98がDOS/V Windows空間に蘇る。 テスト環境・Windows10-x64(ver21H1) |
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用意するもの 1.T98 NEXT http://akiyuki.boy.jp/old/t98next/ T98-NEXT 13.1th Beta(2002/01/25 UpDate) Vista、7用のBeta版もありますが、作者の環境では上手く作動しませんでした。 T98-NEXT TOOL 2.NEC98用MS-DOSシステムディスク 3.PC98実機 (Windows95か98がインストールされているとDOS/V機とLAN接続出来るので下記4は不要です) 4.PC98用1.2MFDに対応したUSB接続などの3モード対応フロッピーディスクドライブ 5.DiskExplorer https://hp.vector.co.jp/authors/VA013937/ |
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準備 1.PC98の実機からBIOSを取り出す。 T98-NEXT TOOLに入っているROMMAKE.EXEとNFDMAKE.EXEの二つをPC98にコピーをする。 ROMMAKE.EXEを実行。 SOUND.ROMは機種により無い場合やBIOS設定で取り出せないこともあります。 PC98のBIOS呼び出しはHELPキー+リセットで開きます。 ここでサウンドは使用するに設定し、再度ROMMAKE.EXEを試してみて下さい。 T98-NEXTからは、無くても音は出ました。 作者環境ではBIOS.ROM、FONT.ROMは必需です。これがないとMS- DOSは 起動しません。 |
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2.NEC98用MS-DOSシステムディスクのディスクイメージの作成(PC-98機で実行す
る)。 MS-DOSシステムディスクの#1をフロッピードライブに挿入 NFDMAKE.EXEを実行。 ディスクイメージ・ファイルの#1が出来たらディスクを#2と入替え#3・・全てのディスクイメージを作成する。 MS-DOS5.0なら5枚分のイメージファイル、MS-DOS6.1なら8枚分のイメージファイルを作成する。 作成したファイルは新しいFDで各々保存するか、LAN接続でDOS/V機にコピーをする。 |
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仮想ドライブの作成(Windows機) 1.T98-NEXT 13.1th Betaのインストール next_rb131.lzhを適当な場所に解凍すると、ROM、DEVICE、DOCのフォルダが自動作成されています。 ROMフォルダに準備1で取り込んだBIOSファイルをコピーする。 NEXT.EXEを実行する。 初期画面 |
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2.初期設定 マザーボード設定 実機BIOS使用にチェック、その他はデフォルトで起動します。 ![]() デバイスマネージャ 全て○を確認。○が付いていない場合は使用ボタンでセットをする。 ![]() |
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DISKタブを開く HD DRIEVでハードディスク内にT-98 NEXT仮想領域を作ります。 Newボタンをクリックします。NEW HD IMAEが開きます。 容量を変更します。CD1枚程度にすればCD-Rに保存できます。 STARTボタンをクリックします。適当な名前を付け保存します。ここではMSDOS50と付けました。 領域の作成が始まります。 ![]() これで領域は完成です。 領域を作成したら、Settingから適当な名前に変更しましょう。 名前は適当に付けて下さい。 ここではMSDOS5.0を入れましたのでMSDOS50 HD Imageと付けています。 |
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MS-DOSのインストール T98-NEXTそのものにはOSは含まれていません。 次に先ほどPC9801実機で作成したMS-DOSシステムを、この仮想領域にインストールします。 MS-DOSシステム・イメージファイル#1から入れます。 ![]() 先にPC98で作成したイメージファイルを選択します。 ここではDOS50#1.NFDを選択します。 ![]() 選択するとイメージファイルが読み込まれますので、電源ボタンをクリックします。 ![]() 電源投入で別窓に通常のMS-DOSが開きますので、インストールを始めます。 ![]() ここから先、この窓ではキーボードで操作して下さい。 ![]() ![]() ![]() イメージファイルを入れ替えるときには、必ずEjectボタンを押してから差し替 えて 下さ い。 ![]() 昔を思い出しながらインストールして下さい。FD1枚のインストールは1秒程度です。 全てのシステムがインストール出来たらリセットします。 立ち上がるとMS-DOSがインストールされ、MS-DOSシェル状態になります。 後は、通常のDOSコマンドで使用出来ます。 |
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運営 DOSコマンドでファイルの出し入れは面倒です。 そこで、DiskExplorerを使います。 ※T-98NEXTとDiskExplorerの二重起動は出来ません。必ずどちら か一 つの み起動して下さい。 仮想領域のファイルをExplorer感覚で操作出来ます。 T-98 NEXTで作成したHDDイメージファイルを開きます。 ここではdos50.nhdを開きます。 ![]() T98Next HDDでOKボタンを押す。 ![]() 仮想領域のファイルが表示されます。 エクスプローラーなどから必要なファイルをドラッグでコピペすれば入ります。 ここではRayと言うソフトをRAYフォルダに、そのデータファイルをRAYDTとしています。 インストール不要のソフトなどは利用するファイルをコピーし、T98のプロンプト上から実行するだけで起動します。 ![]() |
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それでは実行しましょう。 DiskExplorerを終了し、T-98Nextを立ち上げ、T-98Nextの「電源」をONにします。 中止するときは「電源」をOFFにします。「電源」OFF後、「再開」ボタンで中止し た時 点から再開出来ます。 初期画面 ![]() プロンプトからRAYフォルダに変更 ![]() |
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RMENUを呼び出した画面です。![]() |
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ファイルを選択します。![]() |
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これがRayです。 |
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フル画面の中での動作です。 | |
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一度、この 環境を一つのホルダーに作成し、 この ホルダー毎コピーすれば、他のPCでも簡単に作動します。 | |
※全て自己責任で行って下さい。 |